1012二祖対面 善導大師
緞子表装 絹本肉筆本金箔入
170×57cm
桐箱入¥150,000
法然上人と善導上人の夢の出会い

善導大師
唐代の僧。中国浄土教、曇鸞、道綽
の流れを大成した。「観経疏」以下5部9巻の
著作があり、法然に大きな影響を与えた。

一心専念弥陀名號行往住坐臥不問時節久
近念念不捨者是名正定之業順彼佛願故
法然上人行状絵図より

上人或る夜夢見らく、一の大山あり、その麓に大河画流れ、はるかな西方へ眼をやると
空中に紫雲が漂い、そこから無量の光が放出している。忽然としてその雲中から一人の
僧が現れた。腰から下は金色、上半身を墨染の法衣で覆うていた。「これ誰人にましますぞ」
と法然が訊くと「我はこれ善導なり」と僧は答えた。「何のために来たり給うぞ」「汝、専修念仏
をひろむること、貴きがゆえなり」そのような問答がかわされたという。