官女の出家をしむけた 事によって安楽房刑に進む。 |
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建永二年二月上人左遷 | |
銘文 萬里小路中納言正房卿 図絵 蔵人所衆菅原為恭朝臣 |
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門弟等なげきによりて 上人御教示あり。 |
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月輪殿下なごりの儀御あり。 | |
上人屯俥を出し夷境に 趣せしたまふ。 |
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鳥羽より船にて出立したまふ。 | |
津の〇〇御化導多し。 | |
津の勝尾寺に 暫く止まり給ふ |
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播磨の屋室の泊り 遊女御化導あらせたまふ。 |
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讃岐の国塩飽の地所館 に光たまふ。 |
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さぬきの屋小松松の庄生福古 の住せし人里 |
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月輪殿下往生併光親に 御遺言。 |
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建永二年十二月遠流赦しの 宣旨下さる。 |
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〇〇に御滞留負わすなり。 | |
津の京勝尾寺にも暫く止まり給ふ。 | |
上人取り揃えの一切経を かち尾寺に施入したまふ。 |
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建暦元年正月上人 大谷禅房にご廻住。 |
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建暦二年正月二日より上人御所労 ましたまふ。 |
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正月十一日佛菩薩来現を 認識したまふ。 |
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〇〇〇三昧発願し御物にお参りあり。 | |
二十日坊の上に紫雲たなびく。 | |
上人三十日午の正中に御往生。 | |
染〇入道往生知恩院御影堂 真影の事。 |
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上人の前後諸人瑞兆瑞気次々感見。 | |
上人大谷の御廟所寄進知恩院の事。 | |
上人御入室後中法の御佛事厳なりき。 | |
第七日の導師に三井の 僧正〇〇法蓮房 |
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嘉禄三年山門の 大衆廟堂を破却撰とす。 |
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御廟堂より出し改葬し 寺の斗ひらく。 |
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雪櫃を西邸におきて 其路次を警固す。 |
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嵯峨太秦寺所に雪櫃を置け里。 | |
安貞二年正月粟生野に荼毘し奉る。 | |
大師御廟所 |
法然上人御絵伝解説