華厳披講し玉ふに竜神守護す。
法蓮房の前に大瀧現れて
守護をせん。
丄西門院の請いにより
説戒したまふ時に天人、小竜
出現す。
三蜜法隆より瑞相現れお里。
夢中に善導和尚と会い感極まり給ふ
三昧発揚したまひ深妙の〇〇〇ひぬ。
闇夜より上人身光赫変又御眼より
光明を放つ。
勢至菩薩来現。
雪山寺別時念仏の時佛の瑞拝まん
月輪殿より退出のとき蓮華を踏む
光現殿下みたまふ。
上人の念珠より光を放つ
是を士女拝みぬ。
〇御影勢至円通の
父を自賛したまひぬ。
諸人様々の瑞夢を感じおり。
後白河法皇御明法経の御時上人
御先達あ里。
高倉院上人より御皈依御受戒ましたまふ。
後白河法皇御受戒併せて往生要集
を講読したまふ。
法皇上人の御真影を図書したまふ。
法皇御臨終上人御書知識あり。
法皇御菩提の為御前時
念仏六時礼賛を読したまふ。
法皇の御遠忌に浄土の
妙法理を始行したまふ。
〇〇〇〇院併上西門院修照院御受戒。
月輪殿御佛事の時上人
御侍供の上座たり。
月輪殿下上人の御休息所を
造り設けたまえり。
殿下御履きもせずして
上人の御来臨迎せたまふ。
殿下の請いに随って上人撰択集を撰述
しまいらせたまふ。
殿下上人を御師として御出家御受戒。
左大臣経家公念仏正念往生。
聖護院室後臨終際上人を
招請同じく念仏往生
清水寺御説戒不断念仏の御始行
多くの師範還りて弟子と
暫く御物語あ里。
〇〇寺の三尊御開眼。
大原勝林院にて諸宗の
学生と問答したまふ。
慈鎮和尚上人に随って受戒念仏。
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1002法然上人御絵伝(二)
紙本複製緞子表装
182×70.5cm(軸先まで)
桐箱入四幅セット¥480,000
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法然上人御絵伝解説(二)

上西門院:統子(とうし)内親王母は待賢門院
後白河天皇の養女 六条院

高倉天皇:平安末期の天皇。後白河法皇の第七皇子。
在位中は平清盛が執政。安徳天皇に譲位。
法然上人御絵伝(二)